kompira.conf

AMQP 接続やジョブマネージャの動作に関する設定を行なう設定ファイルで、コンテナ内の /opt/kompira/kompira.conf に配置されます。 ke2-docker パッケージで KE2.0 システムを構築する場合、同パッケージの configs/ ディレクトリに含まれる kompira.conf が /opt/kompira/kompira.conf にバインドされます。

kompira.conf ファイル形式

kompira.conf は以下のようなファイル形式で、Windows における INI ファイル形式に近いものになっています。

[セクション名A]
項目名A1 = 値1
項目名A2 = 値2

[セクション名B]
項目名B1 = 値1
項目名B2 = 値2

kompira.conf セクション一覧

kompira.conf には以下のセクションがあります。

  • [kompira]: Kompiraシステム関連の設定
  • [logging]: ログ出力関連の設定
  • [amqp-connection]: RabbitMQ の接続情報関連の設定
  • [agent]: ジョブマネージャの動作に関する設定
  • [event]: イベント送信の設定

kompira.conf 項目一覧

kompira.conf で設定できる項目を以下に示します。

セクション項目名デフォルト値内容
[kompira]site_id1本バージョンでは未使用
[logging]loglevelINFOログ出力レベルの設定
(DEBUG, INFO, WARNING, ERROR, CRITICAL)
logdir/var/log/kompiraログファイルのディレクトリ
logbackupkompirad: 7ログバックアップの世代数
kompira_jobmngrd: 7
kompira_sendevt: 10
logmaxszkompirad: 0ログファイルの最大サイズ(単位はbyte)
kompira_jobmngrd: 00に設定すると日次ローテートとなる
kompira_sendevt: 1024 * 1024 * 1024
[amqp-connection]serverlocalhost接続ホスト名
port(5671 or 5672)接続ポート番号
user(guest or kompira)接続ユーザー名
password(guest or kompira)接続パスワード
ssl(true or false)SSLで接続するかどうか
ssl_verifyfalseSSLでサーバ証明書を検証するかどうか
ssl_cacertfileSSLでサーバ証明書を検証するCA証明書ファイル
ssl_certfileSSL接続するときの証明書ファイル
ssl_keyfileSSL接続するときの秘密鍵ファイル
heartbeat_interval10ハートビートの送信間隔 (単位は秒)
max_retry3接続断時に再接続する最大試行回数
retry_interval30接続断時に再接続する間隔 (単位は秒)
[agent]namedefaultジョブマネージャの名称
pool_size8同時プロセスワーカー数 (1~80)
disable_cachefalseリモート接続キャッシュの無効化
cache_duration300リモート接続キャッシュの有効期限 (秒)
[event]channel/system/channels/Alertイベント送信先チャネルのKompira上のパス

なお、Windows 環境では以下のようにデフォルト値が変化します。

  • [logging] logdir: C:\Kompira\Log

注釈: リモート接続キャッシュは、リモートコマンド実行時のリモート接続を再利用することで、同一ノード、同一アカウントでの連続するリモートコマンド実行の処理を高速化する機能です。ただし、WinRS 接続では高速化の効果が得られないため、disable_cache の設定にかかわらずリモート接続キャッシュは使用しません。