ノードの起動
クラスタ構成において運用状態のまま停止させていた一部ノードを起動する手順を示します。
なお、ここではクラスタを構成する過半数のノードが起動していて、全てのコンテナが正常に動作していることを前提としています。
起動手順
前提条件から、3台構成のクラスタで言えば2台のノードでシステムが正常動作中で、最後の3台目を起動するのと同じ状況ですので、クラスタの開始 の3台目のノードの開始と同様の手順になります。
- ke2-server3 起動:
- ノードの正常起動を確認
- 共有ファイルシステムのマウント
- ※ Pgpool-II/PostgreSQL の起動とオンラインリカバリ (standby ノードの起動)
- docker の起動
- クラスタノードのステータスを確認 (3台が Ready になっている)
- コンテナの開始を確認 (全てのノードでコンテナが開始している)
- 全体のステータスを確認
ここでは簡略化した説明に留めますので、詳しくは クラスタの開始 を参照してください。
ホストサーバの起動
停止させていたホストサーバを起動してください。
共有ファイルシステムのマウント
Kompira クラスタが利用している共有ファイルシステム (glusterfs など) をマウントしてください。 ここでは glusterfs を利用して構成している場合の例を示します。
glusterd サービスを起動して、glusterfs ボリュームをマウントしてください(マウントポイントは構成に合わせてください)。
$ sudo systemctl start glusterd
$ sudo mount /mnt/gluster
pgpool-II/PostgreSQL の起動とオンラインリカバリ
注意: 外部データベースを利用してシステムを構成している場合は、この手順はスキップしてください。
pgpool サービスを起動して、起動したノードの postgresql に対するオンラインリカバリを実施してください。ここで、$CLUSTER_VIP は Pgpool-II で使用する仮想IPアドレスを、{ノードID} はオンラインリカバリする対象のノードIDを指定してください。
$ sudo systemctl start pgpool
$ pcp_recovery_node -h $CLUSTER_VIP -p 9898 -U pgpool -n {ノードID} -W
docker の起動
docker サービスを起動してください。
$ sudo systemctl start docker
クラスタノードのステータスを確認 (3台が Ready になっている)
docker node ls コマンドを用いてクラスタノードの状態を確認してください。
$ docker node ls
ID HOSTNAME STATUS AVAILABILITY MANAGER STATUS ENGINE VERSION
l96i39jjjq8ntkzu2p2vvejvf * ke2-server1 Ready Active Reachable 26.1.4
sw6kopnwous6gfz0zg1qcp1ho ke2-server2 Ready Active Leader 26.1.4
0i62egrvpwj0lpittkx9dw9na ke2-server3 Ready Active Reachable 26.1.4
コンテナの開始を確認 (全てのノードでコンテナが開始している)
docker service ps コマンドを用いて全てのノードで全てのコンテナの開始していることを確認してください。
$ docker service ps -f desired-state=running $(docker service ls -q)
全体のステータスを確認
ノードが起動できたら、クラスタを構成する各コンテナが正常に動作しているか確認してください。
- ブラウザで /.status 画面を開いて全てのコンテナが正常を示している(赤い表示になっていない)ことを確認してください。
- ブラウザで Kompira にログインできることを確認してください。