構築ガイド

ここでは KE2.0 の標準的なシステム構成についての概要および構築手順を示します。

標準構成一覧

分類標準構成ノード構成データベース構成ファイル共有コンテナ管理
シングル標準シングル構成1台内部 posgresqldocker volumedocker compose
外部DBシングル構成1台外部 posgresqldocker volumedocker compose
クラスタSwarmクラスタ構成3台以上Pgpool-IIGlusterFSdocker swarm
クラウドAzureCI構成 (準備中)N/AAzure DatabaseAzure FilesAzure CI

Docker Engine のインストール

いずれの構成でも Docker を用いますので、クラウド以外ではサーバに Docker Engine のインストールが必要になります。 以下の公式サイトを参考に構築環境に合わせて Docker Engine をインストールしてください。

参考までに RHEL 環境では以下のような手順になります。

$ sudo yum install -y yum-utils
$ sudo yum-config-manager --add-repo https://download.docker.com/linux/rhel/docker-ce.repo
$ sudo yum install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin
$ sudo systemctl enable --now docker

Proxy の設定

プロキシ環境化における Docker イメージのプル

Docker daemon がイメージを pull する際に、以下に示す方法によってプロキシの設定が必要となります。 (/etc/systemd/system/docker.service.d/http-proxy.conf に HTTP_PROXY, HTTPS_PROXYの設定を行う)

https://docs.docker.jp/config/daemon/systemd.html#systemd-httphttps-proxy

設定が正しくなされているかどうかは、docker info コマンドで確認することができる。

さらに、DOCKER_BUILDKIT が有効だとビルドに失敗するため、以下のようにDOCKER_BUILDKIT環境変数に 0 をセットしてビルドする。

$ DOCKER_BUILDKIT=0 docker compose -f <Docker compose ファイル> build

プロキシ環境下におけるDocker クライアントの設定

Kompira 実行時にコンテナ内からプロキシ接続する場合、以下にあるように Docker クライアントの設定を行う必要がある。

https://docs.docker.jp/network/proxy.html#proxy-configure-the-docker-client