Swarmクラスタ構成

この Swarm クラスタ構成では、クラスタ管理に Docker Swarm を採用しており、シングル構成同様に docker compose ファイルによってクラスタ構成を定義します。

前提条件

Swarm クラスタ構成には、以下の前提条件があります。

  • 同一 LAN 上に配置するホスト(Linux サーバ)が最小で3台必要になります。
    • この 3台のホスト上にそれぞれ Docker Swarm のマネージャノードを起動してクラスタを構成します。
  • 外部データベース構成を取る必要があります。
    • 外部DBシングル構成と同様に PostgreSQL データベースを準備する必要があります。
  • 各ホストでディレクトリを共通出来るように、ネットワークファイルシステムを用意する必要があります。

セットアップの流れ

ここでは、以下のようなシステム構成をセットアップする手順を紹介します。

  • 3台のサーバーによる Docker Swram クラスタ構成
  • GlusterFS による共有ファイルシステム
  • PostgreSQL/Pgpool-II によるクラスタ型外部データベース

上記条件での本構成のセットアップの流れは以下のようになります。詳細については各ページを参照してください。

なお、以降の説明では、ホストとして RHEL 9 系 (CentOS Stream 9、AlmaLinux 9、RockyLinux 9も含む) サーバの利用を想定しています。 Ubuntu など別のディストリビューションを利用する場合は、適宜、コマンド等を読み替えてください。

コマンド実行手順表示について

本構成のセットアップ手順では、すべてのホストサーバ上でコマンドを実行する場合や、あるいは特定のホストサーバ上でだけコマンドを実行する場合などがあります。

以後の手順説明において、以下のように表示されている手順はすべてのホストサーバ上でコマンドを実行するようにしてください。とくに指定がない場合は実行順は問いません。

[全ホスト]$ command ...

以下のように表示されている手順については、[ホスト名] に記されたホストサーバ上でコマンドを実行するようにしてください。

[ホスト名]$ command ...